みなさん同様私も動物が大好きです。
とくに小さな動物。

鳥、虫、、、何でもかわいいと想う。
特に犬や猫。
子供の頃は犬も居たが、
仕事を始めてからは飼った事は無い。
盲導犬にも縁が無い。

こちらへ引っ越す以前から、
「ピンピ」と言うシャム猫と暮らしていた。
この子は大変な美人猫で、みんなにかわいがられていた。

ある夏の夜、
私がさきいかをさかなにビールを飲んでいた時、
すり寄って来た。
「たべるか?」
もちろん、イカと言えば猫の好物、
返事も無く食べ始めた。

ずいぶん時間が過ぎても、
なれなれしくて、何時までも帰って行かない。

頭や背に触れても逃げてゆかないし、
喉をなぜてやれば「ゴロゴロ」とのど笛をならす。

これが始まりで、18年のつきあいが始まった。

美人は人も猫もとくである。
姿だけでみなが愛想を注いでくれる。

こちらへ引っ越ししてからも、
古巣?へ毎日行ってかわいがられていた。
朝は5時には餌をねだっって、
食べ終わるやすぐ出かけて行く。

お帰りは夜10時頃で、
まるで会社員の様であった。

そんなピンピも18年の歳月とともに逝ってしまった。

その後、
二本足の猫にも、
かわいい猫にも縁がなかった。

ところが、昨年の10月、
線路伝いにあった屋台が全て取り壊しとなった。
そこで餌をもらっていた猫が時々我が家に忍び込んでくる様になったのである。

ところがこの子、全く泣かない。
毎夜の様に現れて、そっと帰って行く。
もちろん、
猫としての本分は忘れてはいない、
ネズミを追い出してくれたのか、
食べてしまったのかは不明だが、
この子が出入りする様になってからは、
ネズミの姿は我が家から消えた。

しかし、何か食べ物のしまい忘れがあれば、失敬してゆく。

昼間もちゃっかりと昼寝をしている事もある。
あるひヘルパさんが掃除機をかけていたところ、
掃除機の音が近づいても、
耳をちょこっと動かすだけで、まんじりともしない。

患者さんがトイレを使う時など、
よせば良いのに、顔を覗かせて、
「すごいブス猫だなぁー」と異口同音の評価をもらっている!

まぁ、それはそれで良いのだが、
まずい事もある。

いつぞや、お隣さんから、
ジャコの煮付けたものをいただいたとき、
器を移し替えている間に失敬されてしまった!!
どこに居るのか見えないのは都合が悪い!

もちろん全部ではなく、
上っ面の数匹ていどとは想うが、
これはいただけない。

ごぞんじの様に、
かわいい猫ちゃんでも「よだれ」を垂らす!!

いくら猫が好きでも、そのお残りをいただく分けにはゆかない。
しかたなく残りは捨てられる運命となってしまった。

それからは用心して、
冷凍室から取り出した魚類は網の上で解凍する事は止めて、
レンジの中にて行う事にしたりして、
奪われないように注意している。

先日も姉が、やられたと言ってぶつぶつ言っていた!

しかし、ひいき目に見ても、
ブスの上、泣かない猫なんて、
猫じゃあ無いと想うけどいかがなのものでしょう・・

ひょっとして、今もそばにいて、
この文章を眺めているのかも知れない。