誤字だらけ!

私は盲人だからパソコンのディスプレイを見る事は出来ない。
そこで、
ディスプレイに表示されている文字を読んでくれる「スクリーンリーダ」なるソフトを使っている。

最近では「NVDA」と呼ぶ、
オーストラリアの青年の作ったものの日本語化されたものも使っている。
これはまだ開発途上なのでいろいろな問題を抱えている。
英数字のみのASCIIコードだけなら、
もう既に追従を許さない仕上がりとなっているのだが、
日本語に対応させるのは簡単では無い。
それは「漢字」だ。
それらの諸問題を解決するためにボランティアの方々ががんばってくれている。
twitterで #nvdajp のハッシュで検索していただければ一目瞭然だ。

ご存じのとうり、国内で売られているパソコンには「IME」と言う、
漢字への変換の為のツールが用意されている。

ディスプレイ上の漢字を読み上げさせるのだって大変なのに、
入力されたキーの読み上げから始まって、
変換候補の読み上げながらの選択、
さらに、どの様に読み上げさせるのか、
などなど問題は山積だ。

ガラパゴス的なスクリーンリーダなら数社から販売されている。
それらの内のいくつかがこのパソコンにも入っている。

ポピュラーな所で、「VDMW」ってのが有る。
今もそれで書いているのであるが、
これ、値段のわりにはまぁまぁの出来だ。

で、
複雑な漢字を読み上げさせるための変換テキストも用意されている。
ここには1,500個程登録されているのだが、
音声で聞いているのだから、
当然「訓」ではなくて、
「音」読みで登録する事になる。

ここで登録に迷ってしまう事がある。
例えば「目下」、
これを「もっか」とするか、「めした」とするのか、

「方」を、
「ほう」とするのか、「かた」とするのか。

例をあげればきりがない。
しかし、
わずか1,500個の読み替え登録ですんでいるのはたいした物だと想う。

もちろん、単純な登録方法で、
名詞とか動詞とか形容詞なんて難しい事は関係なしで、
前後になにが来ようとおかまいなしだ。

例えばこんな具合だ、

仙谷由人,センゴクヨシト
親鸞,シンラン
障がい,ショーガイ
道筋,ミチスジ
市川海老蔵,イチカワエビゾー
江戸家猫八,エドヤネコハチ
斎藤佑樹,サイトーユーキ

こんなにも良く出来ているのに、誤字だらけとは何事ぞ!である。
例えば「周知」、「衆知」、「習知」、、、
また、「段階」、「団塊」、、、

慌てていると変換間違えを後で気づいて「しまった!」となる。
しかし、読み返しさえしなければ怖い物無しだ!!

だから、このblogも誤字で埋まっている。
まぁ、
団塊の世代のおじさんで下り坂だから、
段階と書いてもしかたなかろう(?!)。